総院長 竹江渉連載インタビュー vol.2

「脂肪吸引」は技術で決まる

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結局、脂肪吸引は一本の管で取っていく職人芸。
機器でなく、技術で結果が決まります。

脂肪吸引において満足のいく結果を出してくれる医師を探すにあたって、症例写真以外に判断材料になるものはありますか?

竹江一つは、吸引量を聞いて比較してみるのがいいかもしれませんね。あとは術後にサイズを測定してくれるかどうかっていうのは重要なポイントになると思います。やっぱり、術後にサイズを測定するからには自信をもってやるということですからね。ちょっとしか吸引できないのであれば、サイズ測定に応じにくいでしょうし。

脂肪吸引で難しいのは、細くなってるんだけどすぐに効果が実感できるわけではなくて、一旦腫れてから1ヶ月とかかけて細くなっていくから、実際は細くなってないって不安に思う人もいるんですよ。

そういう人たちのためにどうしたらいいのかっていうと、明確にサイズを伝えてあげることです。
測ってみたときに「○○cm細くなってるんですよ」って伝えてあげると、患者様も納得しやすいのでサイズ測定は患者様にとっても、クリニック側にとっても客観的事実を検証するために実施した方が良いですね。

脂肪量を聞いたりする患者様も多いですけど、これはなかなか難しいところで、5000ccの容量がついている患者様が3000ccとれば、見た目は3000ccとったかもしれないですけど言い換えれば2000cc残っているわけですからね。元々が2000ccしかない人が1800ccとれば、量的には1800ccだけど残っているのは200ccですから。どれくらい取ったかよりも、どの程度残しているかっていうところの方が患者様の満足度につながりやすいかもしれないですね。
でもクリニックを周って比較するのであれば、そのあたりを比較してみるのは良いかもしれないですね。先生たちも明確に数字を提示できるわけじゃないけど、大体のところは伝えられますね。

ただ、そこで気をつけないといけないのは、「麻酔液込みでカウントしているかどうか?」という事。
例えば、麻酔液込で5000cc取れたのと、純粋な脂肪量だけで3000cc取れたよというのとでは、前者の方が多い感じがしてしまいますよね。
脂肪を吸引したあとにすぐカウントするのと分離してからでは違いますしね。
結果をある程度責任をもって立証してくれるところが、やっぱり自信がある医師・医院なんじゃないかなと思いますね。

あとは手術時間を聞いてみたりするのもいいと思います。
ベテランの先生になればとるスピードが速い傾向にはありますが、明らかに短時間で終わるっていうのは吸引量が少ない傾向にあるので、注意が必要ですね。

あと言いたいのは、クリニックによってはベイザーだから多く吸引できるんだとか主張しているクリニックがありますけど、結局脂肪吸引っていうのは一本の管で取っていく職人芸のようなものですから、ほとんどが機器でなく技術で結果が決まってくるんですよ。

その技術のなかで、クリスクロス法というのを使いこなすっていうのは僕らが実践している事なのですが、クリスクロス法って技術自体は美容外科のドクターなら大体知っているものなんですけど、一般的に知れ渡っているのは面のクリスクロス法という概念なんです。当院が脂肪吸引のなかで発展させたのは層のクリスクロスっていう概念です。それが他院さんとの最大の違いになっていると思いますね。

要は面で取りムラができるんじゃなくて、カニューレが入っていく角度があるから、どうしてもカニューレが到達しづらい層というのがあって。そういう層を無理に取ろうとすると凸凹の原因になったりするんですけど、そうではなくて、どの角度から入れればどの層の脂肪が取れるというのを理論化して、あらゆる角度からカニューレを入れて脂肪を均一にしっかり取っていきます。

言ってしまえば、脂肪吸引とは一本の管で行う職人芸のようなものであり、当院はそれを莫大な症例数から研究したものを技術改良に反映しています。使用している機器が優れていれば取れるというのが脂肪吸引ではありません。

どうしても世間的には機器の名前だとか○○法とかに気を取られてしまうと思うんですけど、細かい工夫やデザインの仕方などその集大成でやっと良い手術ができるわけなので、これから脂肪吸引を考えていらっしゃる患者様もそういう判断基準を養っていけると良いかもしれないですね。

面のクリスクロス法/面のクリスクロス法についての詳細はこちらをご覧ください。
https://www.mizunomori.com/diagnosis/diet/

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