豊胸の種類
脂肪注入について
「バッグを入れるには抵抗感があるが、ヒアルロン酸のように吸収されてしまうことも嫌だ」という方には脂肪注入という選択もあります。ダイエットの経験がある方も沢山いらっしゃると思いますが、基本的に運動や食事制限のダイエットでは腹部や大腿、二の腕など、本当にやせたい部分はあまり細くならず、逆に胸が小さくなってしまい悩むことがよくあります。自分の体のやせたい部分から脂肪を吸収し、その脂肪を利用する。まさに夢のような治療ですが、やはりメリット・デメリットがあります。
メリット
- 自然な見た目と、違和感の無い感触です。
- 繰り返し注入することも可能です。
- ダウンタイムも短く、下着などの制限も少ない。
- 脂肪吸引をされる患者様には、吸引した脂肪を無駄にすることなく胸に注入できるという、理想的な要素があります。
当院の脂肪吸引についてはこちら - ダイエットではどうしても痩せられない部分を細くすることが可能です。
デメリット
- 一度にできるバストのサイズアップが限られている。
⇒注入量を増やしすぎると感染や、シコリのリスクが高くなる。 - 大きさに個人差がある。
⇒注入された脂肪は、最初の3ヶ月で吸収されます。3ヶ月後に残っている脂肪が一生生着します。
胸の脂肪注入について(コンデンスリッチ豊胸、ピュアグラフト豊胸)
当院の脂肪注入は
当院では、吸引した脂肪から良質なもののみを厳選し、細かく何層にも分け、自己幹細胞とともに注入していきます。
ただ単に、大量に注入すればよいといったものではなく、大胸筋肉、筋膜上・下、乳腺下など、それぞれの層に適した脂肪を、もっとも自然で生着率が上がるように注入していく必要があります。
毎日何件もの脂肪を扱う手術を行う、当院の技術・経験があるからこそのものと思っています。
BEFORE
AFTER
脂肪注入における大切な要素
当院ではこれらすべてが「脂肪注入」における大切な過程だと考え、施術の際に実践しています。
以下に詳しく説明します。
①新鮮な脂肪を注入すること
新鮮な脂肪を注入するためには、まず脂肪吸引自体をスピーディーに行う技術が必要です。また、注入するための脂肪を精製する事に慣れた医師や看護師の確保が必要です。
当院では、毎日複数件の脂肪吸引を行っており、医師1人あたりの症例件数は年間200件を優に超えています。
当院の医師や看護師は毎日このような環境で修練されているため、脂肪吸引から脂肪注入までの過程をよりスピーディーに進めることができます。その結果、新鮮な脂肪を注入することが可能になるのです。
②注入までの脂肪の保管温度(4℃が最適な温度と言われています)を一定に保つ
いくら素早く脂肪吸引、脂肪の精製を行ったとしても注入までのタイムラグは必ず生じてしまいます。
その時間に少しでも脂肪の劣化を食い止めるためには、常温ではなく4℃という温度で脂肪を保管しておくことが望ましいのです。
その為当院では吸引後からすぐに脂肪の温度を一定に保ったまま脂肪の精製を行い、注入までの間4℃に保っています。
③不純物を取り除き、質の良い脂肪を注入する
吸引したての脂肪には麻酔液や血液、その他の不純物が含まれています。そのためここからいかに純粋な脂肪のみを抽出できるか、という事が脂肪注入を行う上で大切なポイントになります。
当院では重力による分離法とフィルターを通し、ろ過を繰り返す方法を組み合わせる事で質の良い脂肪のみを抽出しています。
脂肪注入の手法の中には「定着率が高い」と広告されている“コンデンスリッチ”や“ピュアグラフト”と呼ばれるものがあります。これは不純物を取り除く方法が通常の分離法とは違う、というだけの事です。後述しますが、実際はほとんど定着率に違いはないと考えています。
④注入の方法にこだわる
いくら胸を大きくしたいからといって、たくさんの脂肪を注入できるわけではありません。無理に多くの脂肪を注入すれば、しこりや感染のリスクが上昇してしまうため、当院では一度に注入できる量を250mlとしています。
また、注入した脂肪をなるべく定着させるためには、様々な層に細かく注入することが大切です。例えば同じ200ml注入するにしても、乳腺下のみではなく乳腺内、胸筋内、場合によっては皮下など様々な層に細かく注入する必要があります。また、均一に注入するためにはドクターの技術が必要です。
以上①~④全てを満たしたとしても実際に脂肪注入で生着する脂肪は、注入した脂肪の30%程度と言われております。平均的に見ると1カップ(個人差で2カップアップの場合もあり)程度となります。
また、この全ての工程をきちんと行っているクリニック自体が多くはないのが現状です。
「コンデンスリッチやピュアグラフトは従来から行われている方法と変わらない。」で述べた通り、
コンデンスリッチやピュアグラフト自体の効果は、従来の方法と大きな差はありません。
さらに、これらの方法は
の部分のみに関係した注入法であるため、その他の
をきちんと行わなければ定着率を上げることはできません。
豊胸の手術を考える際は「どの機械を使用しているか」、という事ではなく「どのような作業を徹底して行っているか」という点を重視してクリニック選びを行うと良いでしょう。
●脂肪注入による豊胸を選択される患者様に
脂肪注入による豊胸は、身体を細く、バストは大きくしたい、と考える方にとって理想的な施術です。患者様ご自身の要望にあわせて施術をお選びいただけます。
脂肪注入でバストを大きくしたい方
脂肪吸引(太もも前側or太もも後側or太もも全体or腹部)+脂肪注入
- メリット
- 吸引する脂肪量が少ないため(※)ダウンタイムが比較的短い
※パーフェクト脂肪吸引と比較した場合 - 数回に分けての注入が可能
- デメリット
- 細さの実感は少ない
パーフェクト脂肪吸引との違い
- ①リサーフェイシング法による吸引を行いません
- ②傷口の翌日縫合は行わず、手術当日に縫合します。
どちらの場合も注入できる脂肪量は最大250cc(片胸)となります。
1度の注入で平均1カップアップですが、何度かに分けて注入する事でさらに大きくしていくことも可能です。
ご注意いただきたいこと
●脂肪注入を選ぶ際には注意が必要です
患者様の心理を考えたときに、バッグ挿入までは抵抗があるし、ヒアルロン酸は吸収されてなくなってしまうため、自分の脂肪を注入するなら安全、安心と考え選択する傾向にあります。その為、各クリニックが集客のため脂肪注入の宣伝を強くする傾向があるのですが、問題になるのが脂肪の生着率の問題です。
一昔前では脂肪幹細胞注入、今ではコンデンスリッチやピュアグラフトなどが生着を上げる最新の方法として、高額な治療代金で宣伝されております。しかし、脂肪の生着に関しては、どの方法も学会等で“明らかに他より効果が高い”と認められている訳ではありません。広告上の表現だけに惑わされることのない様、どの方法にどのような効果があるのかをご自身でしっかりと見極める目を養うことが大切です。
脂肪注入のプラン
- プラン① 太もも(基本)吸引プラン
- 吸引箇所: 太もも前側(前面・内側) または 太もも後側(後面・外側)
料 金: 614,900円(税込) - プラン② 腹部吸引プラン
- 吸引箇所: 腹部全体
料 金: 614,900円(税込) - プラン③ 太もも全体吸引プラン
- 吸引箇所: 太もも全周(臀部含む)
料 金: 790,900円(税込)
脂肪注入の処置期間・アフターケア
手術当日
【ご来院】
- 患部の状態
- 胸に注入した脂肪の形が崩れないように24時間胸に包帯がつきます。
傷口には白いテープが貼ってあります。 - 処方箋
- ・抗生剤 ・痛みどめ
- アフターケア
- 痛みに対しては痛みどめでコントロールして頂ける程度となります。
- 日常生活
- ワイヤーなしのブラジャーは術後2週間目からつけて頂けます。
ワイヤー入りのブラジャーは術後1か月目からご使用頂けます。 - 注意点
- 万が一胸の傷口のテープが剥がれてしまった場合はご自宅にあるカットバンで保護してください。
1か月間はうつぶせ寝を控えて頂きます。
1日目
(手術翌日)
- 患部の状態
- ご自身で胸の包帯を外して頂きます。
- 清 潔
- 固定が外れたら全身シャワー浴が可能です。
ただし、石鹸が傷口につかないよう気を付けてください。 - 注意点
- お胸の痛みや内出血は1週間程度で落ち着きますのでご安心ください。
7~9日目
【ご来院】
抜糸
- 患部の状態
- 張っている感覚があるかと思います。
- 清 潔
- 抜糸後翌日より入浴が可能となります。
抜糸後翌日より傷口に石鹸を使用して頂いて構いません。
2週間目
- 患部の状態
- 胸の張り感が徐々に落ち着き、脂肪の吸収があるためボリュームが小さくなっていきます。
- 日常生活
- ワイヤーなしのブラジャーを着用して頂けます。
1ヶ月
【ご来院】
検診
- 日常生活
- ワイヤー入りのブラジャーを着用して頂けます。
3ヶ月
【ご来院】
検診
- 患部の状態
- 脂肪の吸収はほぼ止まり、生着し、ほぼ完成となります。
脂肪吸引の処置期間・アフターケア
手術当日
【ご来院】
- 患部の状態
- 術後の腫れや内出血を少なくするために術後24時間は包帯で吸引部位を圧迫します。
- 処方箋
- ・抗生剤 ・痛み止め
- アフターケア
- 痛みに対しては痛みどめでコントロールしてください。
- 注意点
- わずかに浸出液や出血が患部より見られる場合は、バスタオル等を敷いてお休みください。
1日目
(手術翌日)
- 患部の状態
- 術後24時間経過しましたらご自身で包帯を外します。
傷口に貼ってあるテープは抜糸まで剥がさないようにしてください。
取れてしまった場合はお渡しする予備テープを貼ってください。
包帯除去後は専用の圧迫物を着用して頂きます。 - 清 潔
- 包帯除去後からシャワーを浴びることができますが、傷口はこすらないように気を付けてください。
抜糸までは傷口に石鹸が触れないようにしてください。 - 注意点
- しっかりと細さをご実感頂くため、1か月間は24時間着用するようにしてください。
シャワーを浴びるときのみ外して頂いて結構です。
圧迫をすることで腫れや浮腫みを抑えることもできます。
7日目
【ご来院】
抜糸
- 患部の状態
- 施術部位の浮腫みがピークになります。
1か月ほどかけて徐々に軽減していきます。 - 清 潔
- 抜糸後翌日より入浴が可能となります。(傷口は強く洗わないようにしてください)
抜糸後翌日より傷口に石鹸を使用して頂いてかまいません。
2週間目
- 患部の状態
- 皮膚の硬さが出てきます(拘縮)
同時にツッパリ感も出てきますが、3か月程度かけて徐々に柔らかくなります。
圧迫物を外さないようにしてください。
1ヶ月
【ご来院】
検診
- 患部の状態
- 細さがご実感頂けます。
浮腫みも引いてきますが、個人差があり、完全には引いていない場合もございます。
傷口の赤味も時間の経過とともに目立たなくなっていきます。 - 日常生活
- 圧迫物を外して頂けます
3ヶ月
【ご来院】
検診
- 患部の状態
- 浮腫みも引き、ほぼ完成となります。
拘縮も落ち着き、より柔らかさが出てきます。
傷口の赤味は時間をかけて徐々に目立たなくなっていきます。
感覚の鈍さやピリピリとした感覚は術後3か月~半年かけて徐々に改善されていきます。