加齢とともに、顔に現れる“ほうれい線のシワ”。シワやたるみは顔全体を老けた印象に変えてしまう重要な部位となっております。このほうれい線の凹みを、ヒアルロン酸注入でボリューム形成を行い、若々しくはつらつとした表情へ導きます。
ヒアルロン酸注入(注射)とは
ヒアルロン酸とは皮膚をはじめ肌や目、関節などに多く含まれていますが、 加齢と共に減少するとシワやたるみの原因になります。ヒアルロン酸注入は、 シワ・たるみに対するエイジングケアのほか、ボリュームアップを目的とした輪郭形成にも活用され、施術時間が短く注入後すぐに効果を実感できるのが特徴です。
ほうれい線の原因
ほうれい線が出来る原因は大きく2つ考えられます。
1つは骨格の変化です。加齢により骨の密度が低下すると、土台部分となる骨にへこみやくぼみができます。
骨格の変化により皮膚やその下にある皮下組織・筋肉などにも緩みが生じ、ほうれい線の原因となります。
2つ目は、靭帯のたるみです。通常まっすぐ繋がっている支持靭帯は加齢と共に重力で下がってきます。この靭帯が下がることで皮膚がたるみ、ほうれい線が目立つ原因となります。
深く刻まれたほうれい線は、メイクや化粧品での改善は難しく、表情筋を鍛える方法などもやり方によっては逆にしわを悪化させたり作ってしまう可能性もあるので注意が必要です。
ほうれい線のヒアルロン酸注入の症例
ヒアルロン酸注入の方法
患者様のシワの深さに合わせてデザインし、ほうれい線に適した硬さのヒアルロン酸を真皮深層に注射しボリューム形成を行います。
ほうれい線のヒアルロン酸注入の特徴
ほうれい線の凹みがなくなる事により、顔全体がフラットになり若々しい印象へ導きます。
又、ほうれい線の溝が埋まることにより周辺の皮膚組織の下垂を予防する効果もあり、アンチエイジング治療として当院でも幅広い年齢層の方にご好評頂いております。
ほうれい線のヒアルロン酸注入の手術時間
10分程度
ほうれい線のヒアルロン酸注入について
若いうちは皮膚全体が、皮膚や結合組織の主成分であるコラーゲン弾性繊維によって隙間なく規則正しい配列で埋められています。ところが加齢と共に少しずつ隙間ができて配列にも乱れが生じるようになると、肌のハリが失われ表情筋の引き込みによる力も弱まります。その結果、口元に折れ癖がつきシワとなって現れるのが「ほうれい線」です。
アンチエイジングの治療はさまざまですが、お身体にメスを入れることなく、ヒアルロン酸注射のみでお手軽にシワのボリューム形成を行い“シワを消す”ことが出来るのがヒアルロン酸注入の魅力です。
コラーゲン減少による凹み
ヒアルロン酸でボリューム形成
ただし、シワを埋めようという感覚で注入すると、むしろ『皮膚の凸凹』や『ミミズ腫れ』といった、失敗の原因となってしまいます。また、凸凹しない様にほうれい線の注入には適さない、“柔らかい製剤(水っぽい製剤)”の注入や“少量のみの注入”をした場合は、あまり良くならなかったり、シワには馴染みやすいが、持続期間が短く、注入後早い時期に効果が消えてしまいます。
ヒアルロン酸注入はボリューム形成という概念で注入されなくてはいけません。上記のようにボリュームで消すことでふっくらなめらかにシワが出来なくなります。
未だにヒアルロン酸注入の失敗でみかけるのが、上記のように注入されるケースです。ヒアルロン酸はそれなりに硬さがある製剤です。上記のようにシワを埋めようという感覚で注入されると、むしろ凸凹になったり、ミミズ腫れになったりします。
これがよくある「すぐになくなってしまった」「ミミズ腫れになった」「効果が出ない」
等のトラブルの原因となっています。当院ではボリューム形成という概念のもと、硬さのあるほうれい線に適した製剤を真皮深層に注入するため、なめらかに、長期的な持続を実現させます。
当院独自のヒアルロン酸注入法について
当院では凸凹やミミズ腫れにならない様、ほうれい線の凹みに対し“面状”にヒアルロン酸を注入していきます。そのため、真皮深層から全体的にボリュームを出して、ほうれい線の溝を均一に埋める事ができるため、どのような表情をしてもより自然で若々しい印象に仕上げることが可能です。
●ヒアルロン酸の持続期間・追加注入について
ヒアルロン酸は上記のように何度か追加を重ねていくうちに、かなり長期間持続するようになっていきます。当院のカウンセリングでも、『ヒアルロン酸の持続期間は、約半年から1年ほど』と説明しておりますが、この期間というのは“ヒアルロン酸が完全に吸収する期間”ではなく、“実際に効果を実感して頂ける期間”としてお伝えしております。(完全にヒアルロン酸が吸収されるまでは、おおよそ5年程といわれています。)
その為、1回目の注入で馴染んでいくスピードに比べ上乗せして蓄積したヒアルロン酸はかなりの長期間持続しますので、患者様がイメージするような半年~1年おきに毎回注入しなくてはいけないというものではありません。3~4回定期的に注入された患者様の場合は、しばらく注入は必要のないケースがほとんどと言えます。
●製剤の種類による注入層と利点、欠点
皮膚の構造は表皮と真皮に分かれます。ヒアルロン酸は浅い位置に入れると凸凹になってしまうため、通常、真皮の深層に注入するのが基本です。
真皮浅層に注入できる製剤
真皮浅層に注入する製剤としては、製剤がやわらかいということが条件となります。代表的な製剤としては、コラーゲンや一部の水分の多く含んだヒアルロン酸となります。ただし、水っぽい分、吸収が早いというのが欠点です。皮膚の薄いところや浅い線状のシワを消す場合は、このような製剤を用います。
真皮深層に注入
通常のヒアルロン酸は深層に注入します。
ふっくら張りをもたせることでシワを消します。
真皮直下に注入する製剤
代表例はヒアルロン酸ダイアモンドフィールです。この製剤は粒子が大きいのですが非常に長持ちします。
粒子が大きいため、浅い層に注入すると凸凹しやすいので真皮直下に注入します。
クボミなどボリュームを形成する際に適しており、長期間持続します。
●製剤の種類について
ちなみにヒアルロン酸は多種のメーカーがありますが、どのヒアルロン酸も原価(仕入れ値)の価格には大きな差はありません。患者様からすると、料金が安いと品質が悪いといった印象を持たれるかもしれませんが、あくまでクリニック側でどれだけの利益を乗せているかの違いでしかありません。ただし、極端に安い場合に関しては、ヒアルロン酸を生理食塩水で薄めて使用していたりする場合もあるのでご注意ください。
ヒアルロン酸注入の処置期間・アフターケア
手術当日
【ご来院】
- 患部の状態
- 個人差がありますが、内出血が部位によっては1~2週間程度出る場合があります。
部位によっては軽度の腫れが3~4日程度出る場合があります。
お日にちと共に改善してきますので、ご安心ください。 - 清 潔
- 当日からメイク・洗顔が可能となります。
注入後1週間程度は注入部位を触りすぎたり、マッサージしたりしないようにしてください。 - 日常生活
- 注入後1週間程度はヒアルロン酸注入部位を触りすぎると、吸収が早くなることがありますのでお気を付けください。
ご注意いただきたいこと
●注意点①
ほうれい線は皮膚が薄い部位となりますため、注入の際に多少なりとも出血します。出血の際の基本的な処置としては圧迫止血になります。そのため注入しながら、しっかり圧迫行って丁寧に注入していくことが、腫れや内出血を抑えるポイントとなります。
当院では丁寧に圧迫止血をしながら、ヒアルロン酸を注入していきますので、大きく腫れてしまうことはほとんどございません。
又、個人差はございますが注入後1~2週間程、注入部位に内出血が出る可能性がございますので、大切なご予定がございます場合はお日にちに余裕がある日程をお勧め致します。
●注意点②
ヒアルロン酸注入の際に、神経ブロックという麻酔のお注射を使用させていただきます。そのため、2~3時間程口周りが麻痺した状態になりますので、熱いものを召し上がる際はお気をつけ下さいませ。
医師のコメント
こちらは30代女性の症例です。
ほうれい線に深いシワがあることで実年齢よりも老けた印象がありましたが、ヒアルロン酸を注入する事でパンッとした若々しい印象に仕上げる事が出来ました。
当院のヒアルロン酸は、ほうれい線の深い層に注入していくため、凸凹やミミズ腫れのようにならないと大変人気のアンチエイジング治療です。