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「医師から見た名医」と「患者様から見た名医」

私が研修の先生方に指導をする際に、はじめに伝えるのは、医師から見た名医と患者様から見た名医は違うのだということを伝えています。
そのうえで、自身の目指す方向性がどこにあるのかを、まず整理するように言うのです。
因みに、私は欲張りなので両方を目指し、その為に何をすべきかを考え日々の診療に従事しております。

まず、医師から見た名医というのは、何よりも技術といったところに尽きるのだろうと思います。そのためには、良い技術者のもとで技術を収得するといった事が必要不可欠であります。しかし、高い技術力を身につけたからといって、必ずしも患者様からは名医として受け入れられるかというものでもありません。
何故なら、患者様は医療に関しては素人なので、どんなに高度な手術を行ったとしても、その技術力を理解出来るかというと、そうでもないのです。
仮に高い技術力を持っていたとしても、患者様の話を聞かなかったり、不愛想だったりすれば、せっかく高い技術力をもっていても患者様から評価を受けない事も多々あるのです。特に美容の手術は、結果に対して患者様が気にいらなければ、手術は成功していても、その患者様にとっては失敗ととらえられてしまうケースもあるからです。

次に患者様から見た名医とは、患者様を満足させる事のできる医師という事になります。先程も述べたように、患者様は医療に関しては素人ですので、仮に高い技術力がなくても、凄く親身であったりすれば患者様から見た名医として受け入れられたりもします。又、患者様の満足といっても様々ですので、満足度につながるポイントは十人十色なのではないかと思います。
私がクリニックを経営する際には、患者様の満足度をあげるという事を考えております。高い技術があってもそれだけでは、満足度には繋がりません。
スタッフの対応であったり、金額なども需要な要素となりえるのです。

これからの時代は医師も高い技術力だけで、患者様からの信頼を受けられる時代ではなくなって来ています。

かといって技術力がないのに対応だけで信頼されていくのも、常に自分に引け目を感じて生きていく事になります。
私が患者様に評価を受ける医師になるために常日頃から気にかけているのが、患者様の満足するポイントや不満をもつポイントに対して敏感であり続けるということです。
簡単な手術であろうと難しい手術であろうと実際の医療技術と患者様の希望には多かれ少なかれギャップがあります。
私が数多く手術を行っていく中で、どの手術においても様々な患者様のニーズや小さな不満が存在します。
そして、どの手術においても、患者様のきにするポイントはある程度のパターンで決まっています。
仮に埋没法であれば、「腫れたくない」、「左右差」、「二重の幅に関するアドバイス」、「時間が経った時のラインの変化」などがあります。
脂肪吸引なら、「膝の上に乗る脂肪が気になる」、「内ももに隙間が欲しい」などがあります。
そのニーズに対して解決するように、ひとつづつ手術に細かな工夫を加えていく事により、高い技術力が患者様に認められていただける手術へとなっていきます。

当院は低料金という事もあって、私の執刀する手術件数は膨大な症例数となっております。
数年かけて膨大な症例数の中で、患者様のニーズに合わせた工夫を行うことで、今では100%ではありませんが、かなりの高い確率でたくさんの患者様に満足していただける御手術を提供できる自信があります。
又、院内においても開院から様々な患者様の不満等に対しても、向き合って対応を心がけてきましたので、対応等に関しても患者様に満足いただける病院になってきているのではないかと自負しております。

患者様の満足度を得るためには、技術、カウンセリング、対応、サービス、料金のどれも欠かすことはできないのです。
そして、患者様が求めているのは、高い技術力を持ったうえで、自分の事を思って親身に対応してくれる医師や病院なのでしょう。