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「心の色」

8月15日は終戦記念日ですね。
この時期になると戦争の映画を目にすることが多く、いつも色々と考えさせられます。
まだ終戦から65年しか経過しておらず、当時が今からは想像もできないような時代であったことが信じられません。
この時代に生きている人たちは、生きられることに純粋に幸せを感じ、人の温かみに純粋に感謝をして生きていたのではないかと思います。
そう考えると私たちが現在抱えている悩みなどちっぽけなもので、今の時代に生きられているという事に感謝をしなくてはいけないと思います。

戦争について思います。
どの国にも警察がいて法律があります。
暴力での解決が正当化される国などはないはずです。
すべての暴力は裁かれるはず。
なのに、国同士の問題を解決するための最終手段が何故暴力である戦争なのだろう。
国に警察を置き、統治している統率者自ら、解決のための最終手段に暴力の代表ともいえる戦争を選ぶのです。
こんな矛盾した話はないですね。

人間には人を慈しむ心や、大切にする心もあるが、憎しみや欲望、復讐、恨みなどマイナスの感情も多々存在します。
人間の心は置かれている立場や状況によっても、色が変わってくるのではないかと思います。
日々、マイナスの感情に置かれている立場の人間であれば、心の色はいつしか灰色に染まってしまいます。
ただ、今の世の中仕事をしていても、自分の好きな仕事ばかりできるわけではなく、間違っていてもやらなければいけない立場に置かれている人も少なくないでしょう。

私にも夢があり、その夢に向かって日々一生けん命働いています。
しかし、夢を達成しようとすれば、さまざまな困難に突き当たります。
私でいえば、スタッフの問題、業者とのトラブル、その他予期しえぬトラブルなど。
ただ、そのような困難に日々接していくことにより、自分の心が灰色にならないようにしなければ、せっかく夢がかなっても幸せにはなれないのだと思っています。

人間には、感動を覚えたり、人を愛したりプラスの心がたくさんあります。
心が灰色にならないように、私は定期的に自分の心に感動や感銘を強制的に注入するようにしています。注入材として使うのが、映画や感動を与えてくれる番組になります。
例えば、皆様結婚式に参加されたことがあるかと思います。
結婚式では、誰もが新婦の言葉に涙し、心から祝福をして自分も幸せな気持ちになれるはずです。
こういった感動や感銘と定期的に接することで、人間の心が灰色に染まるのを防いでくれるのだと思います。 夕焼けを見て感銘を実感できるような、感性の高い方であれば、強制的な注入は必要ないかもしれません。
しかし、多くの人は常日頃の生活をあわただしく送り、日常生活のささいなことから持続的に感銘を受けることは難しいでしょう。

人の心はとてももろくて、常日頃から磨いておかなければ、すぐに錆びついて灰色になってしまいます。
これは、まさに戦争を起こしている統率者たちに実践して頂きたい。
私たちも、日々生活していくために様々な状況に置かれているかと思いますが、常日頃から感動や感銘を注入することで、心を灰色に染めないようにしていきたいものです。
水の森のイメージである水の象徴はそんな思いでつけられた名前でもあります。