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「北見院開院に対する思い」

このたび北見院を開院することになりました。
今回のコラムでは北見院開院に対する私の思いを書いてみました。
北見市とは北海道の道東にある人口10万人弱の町です。
何故この地区にと思うでしょう?
ここは私の生まれ故郷なのです。

私事ですが私の父は北見市で病院を開業しておりました。
その父は私が大学に入る前の年に亡くなってしまいました。
それまで何不自由なく育てられてきましたが父が亡くなってからは世間の厳しさを目の当たりにしました。
何より女手一つでその後私を育てた母はどんなに大変だったかと思います。
これから先母に対しては出来る限りの親孝行をしていこうと思っております。
しかし父にはなんの親孝行も出来ないうちに亡くなってしまったのはいつになっても後悔しています。
当時10代の私は反抗期でかわいがってくれた父とも口を利かなかったり今思うと本当にかわいくない子供だったと思います。

私の父は何よりも私が医師になる事を望みました。
医学部に合格した事も父に告げられず私の中で亡き父の病院をもういちど実家につくるという目的が芽生えたのです。
しかし現実は厳しく勤務医の給料ではとてもとても開業資金などつくれません。
そんな中で私は美容外科という選択をしました。
その当時美容外科といっても今程認知されてなく自分の中でもその選択は博打的なところも大きかったと思います。
なくなった父は大変真面目な人だったのでもし生きていたら大反対だったでしょう。

しかし美容医療というものに携わってみて私は非常に面白くなったのです。
美容外科に入職した始めの3年は休日も手術を覚えるために病院へいきほとんど休んだ事はありませんでした。 何よりも自分にあっていたし一般医療だけが医師の仕事ではないと思いました。
美容医療は使い方をまちがわなければ患者さんに夢や希望を与える事が出来るすばらしい医療だと。はじめはビジネスライクに選んだこの道も気づけば大きな志しをもって出来るようになり今では胸をはって父親に自分のしている事を報告出来ると思います。

そして名古屋で開院し自分のつちかってきた技術、志しをもとに現在の病院も軌道に乗ることが出来たのです。
そしてこのたび北見開院のチャンスが出来上がってきたのです。

北見市はその周辺にもまだ美容外科などは1件もありません。
自分の学んだ医療を生まれ故郷に持ち帰り美容医療とはこんなにすばらしいものだと言う事を伝えたいと思います。
狭い町なので完全口コミがほとんどです。
だからこそ絶対の自信をもっております。
父が亡くなってから15年が過ぎ廻りまわってようやくここにたどりつきました。

夢や志は強い意志と決して諦めないという姿勢があれば時間はかかっても必ず成し遂げられるものであります。