診療項目:バスト・豊胸

“豊胸”というキーワードで情報収集をすると必ず目に触れるコンデンスリッチ豊胸やピュアグラフト豊胸。これらの豊胸術について詳しく解説していきます。

コンデンスリッチ豊胸

コンデンスリッチとは

コンデンス(濃縮した)+リッチ(豊富な)を組み合わせた造語です。 これは、不純物を取り除き、濃縮した脂肪のみを注入する、という意味を指していると考えられます。

コンデンスリッチの濃縮方法

摂取した脂肪をコンデンスリッチ豊胸専用の遠心分離方法で吸収した脂肪から血液や麻酔液、弱った脂肪などの不純物を分離します。
「専用の遠心分離方法」と聞くと特別な方法のように思えますが、従来から行われている遠心分離方法と本質的には殆ど変わりません。
つまり、コンデンスリッチを使用しなくても、抽出した脂肪から不純物を取り除き、濃縮した脂肪を注入することは可能である、すなわち効果は同じという事になります。

ピュアグラフト法による豊胸

ピュアグラフトとは

ピュア(純粋な)+グラフト(移植)という意味で、目的はコンデンスリッチと同様、不純物を取り除き濃縮した脂肪を注入する点にあります。
それでは、両者の違いを説明していきます。

ピュアグラフトの濃縮方法

コンデンスリッチが“遠心分離法”を利用して不純物を取り除くのに対し、ピュアグラフトは吸引した脂肪を“特殊なフィルター”を用いて脂肪をろ過することで
①良質な脂肪
②余分な血液や麻酔液などの不純物
に分離します。

“特殊なフィルター”と聞くと特別なもののように思えますが、感染を減らすため外気に触れないように工夫したものですので、脂肪の純度とは関係がありません。

つまり、ピュアグラフトの濃縮方法は、フィルターでろ過する事により、洗浄された良い脂肪を注入する事で同様の効果が得られる、という事になります。
※当院の脂肪洗浄では生理食塩水を用いて何度も洗浄することで不純物を取り除いています。

以上のことからも分かるように、コンデンスリッチやピュアグラフトによる真の目的は、不純物を取り除き、洗浄された良い脂肪を注入する点にある、という事なのです。

コンデンスリッチやピュアグラフトの
施術における保証の真の意味とは

実際、コンデンスリッチやピュアグラフトを使用せずに脂肪注入を行った場合、バストは1カップアップが一般的です。
それに比べ、コンデンスリッチやピュアグラフトを用いた豊胸の場合「2~3カップアップする」と言われています。
しかし、様々なクリニックの施術ページを見てみると、下記のように記載があります。
「1カップアップしない場合は再注入いたします。」
これはつまり、コンデンスリッチやピュアグラフトを用いた場合でも2カップどころか1カップも上がらないケースが考えられる、という事です。
また、学会の論文でも“通常の脂肪注入、コンデンスリッチ、ピュアグラフトをそれぞれ行った後にCT、MPIで診断し比較したところ、生着に大きな差は見られなかった”とのデータも報告されています。

コンデンスリッチの“遠心分離法”か、
ピュアグラフトの“ろ過による洗浄”か

当院では分離も洗浄も大切だと考えています。
その為、コンデンスリッチの“遠心分離法”ではありませんが、重力による分離法と、ピュアグラフトの“ろ過による洗浄”ではありませんが、大量の生理食塩水を用いた洗浄の両方で、摂取した脂肪から不純物を取り除き、濃縮された脂肪を注入していますが、この様に2つの方法を用いているクリニックは非常に少ないのが現状です。
それにも関わらず、1度の注入でアップするカップは1カップです。
それ以上のアップを希望する場合は2度注入事が必要になるのです。そうすることで1カップ~2カップのサイズアップが見込めます。
大事なのは、カウンセリングの時点で2回目以降の注入も考慮して、計画的な治療計画を立てることです。

コンデンスリッチやピュアグラフト自体が悪いもの、というわけではありません。
しかし、一般的な注入方法と比較すると効果は変わらないのに対し、かなり高額な費用がかかってしまいます。(平均30万円程度割高)
美容外科の悪い点として、対して効果の変わらない治療を「あたかも特別な方法」として宣伝することで高額な料金設定にして利益を上げるといった傾向が、豊胸術に限らず行われています。患者様も、見極める目を養って治療を選択しないと、無駄な費用を注ぐことにつながりかねません。

脂肪注入で大切なのは

(詳しくは「水の森美容外科の脂肪注入について」をご覧ください。)

です。

広告だけで判断するのではなく正しい知識のもと、その施術に高額な料金を支払う価値があるかどうかを、しっかりとご自身の目で見極めてください。

脂肪注入のよくあるご質問