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ヒアルロン酸注入の経過

当院にはヒアルロン酸の注入に通って頂いている患者様が多数いらっしゃいます。
本日だけでも20名程度の患者様がヒアルロン酸の注入を希望してご来院されました。
今回の診療日記には、そんなヒアルロン酸注入について説明していきたいと思います。

患者様の傾向

沢山の患者様を診療していく中で、患者様に共通している傾向があります。
それは、患者様の感覚に「ヒアルロン酸は時間の経過と共になくなってしまう」というイメージが強いため、不必要に注入を繰り返してします傾向があります。
ヒアルロン酸がなくなるというのは間違いではないのですが、患者様が思っているほど、すぐになくなるというものではありません。
インターネットの情報では、注入してすぐになくなってしまったなどの意見もあるようですが、これはクリニックによっては薄めてヒアルロン酸を使用していたり、注入テクニックがないため凸凹しにくい柔らかめの製剤を使用している場合も考えられます。

ヒアルロン酸の粒子そのものは吸収されるまでには5年以上の年月がかかると想定されます。しかし、ヒアルロン酸は固形物ではなくジェル状の粒子であることを考えると、その形は同じ形のままキープされることはなく、多少馴染んでしまいます。
この馴染んだ状態に見慣れてしまうと患者様は、インターネットの情報などで「ヒアルロン酸はすぐなくなってしまう」というイメージがあるせいか、注入当初の状態は忘れて、なくなってしまったと錯覚をします。

クリニックの使用する製剤の問題で本当にすぐなくなっている場合もあれば、なくなっていないが、多少馴染んで見慣れてしまったことでなくなってしまったと感じている場合など、インターネットには様々な情報が氾濫しています。
そのため、インターネットの情報は全部間違いではないが、あくまでも参考程度にしていただくのが良いとお伝えしています。

注入回数を重ねると・・・

ヒアルロン酸の注入は、はじめのうちは追加をしていくのが良いのですが、少し馴染んでは追加を繰り返していると、気づかないうちに膨らみ過ぎてこの不思議な違和感は、出てくるのです。
不思議なことに、毎日鏡を見ていて少しづつ不自然に変化していくため、患者様はそれに気づかないどころか、もっともっとという感覚にすらなっていくのです。
クリニック側も利益を重視する余り、患者様の言われるがままに注入を繰り返し、行っている医師もいます。その結果、気づかないうちに、不自然な整形顔になっている方を良く見かけます。
当院では、そのようなことがないように、患者様を正しい方向に導くことを重視しております。そのために、大事なのは患者様に正しい情報をお伝えしてあげる事です。

水の森 失敗を防ぐためのカウンセリング

当院では、初めのカウンセリングの際に、ヒアルロン酸の持続の仕組みを図解のもと、患者様に説明していきます。持続の仕組みを知ることが、患者様も正常に自分の状態を判断できることに繋がるからです。
追加の注入を行う際にも、ただ追加するのではなく、どの部分がどの程度馴染んできているのかを見極め注入しなくてはいけません。同じ部位の中でも馴染みやすい部分や、馴染みにくい部分もあるため、見極めて追加注入をしていくテクニックが必要になります。
時には追加の注入をお断りすることも少なくありません。
現状の美容外科業界はクリニック側が、営利を追求するあまり、患者様の希望のままに無理な注入が繰り返されているケースが非常に多いのではないかと思います。

患者様がネットで調べていると様々な失敗例を目にすることがあると思います。
「鼻のヒアルロン酸注入で太い鼻筋になった」
「涙袋の注入でタルミのように見えて不自然」
「ほうれい線の注入でほうれい線の外が膨らんできて不自然」
これらの失敗には全て理由があり、なるべくしてなっている結果でもあります。

このような失敗にならないように、当院では、ご説明だけして注入を勧めないケースも多々あります。
綺麗になる為に始めた美容整形がいつの間にか不自然な整形顔になってしまっては本末転倒です。
クリニックの利益ではなく、一人ひとりの患者様からの信頼を大事にして、安心して患者様が御来院出来るクリニックである為に、誠心誠意、心のある対応を心がけて行きたいと思います。

より詳しい解説を当院運営サイトでも行っております。以下をご覧ください。
『美容整形で失敗しないための秘訣(水の森美容クリニック運営サイト)』

鼻のヒアルロン酸をして、鼻筋が太くなってしまいました
顎にヒアルロン酸(又はプロテーゼ)を入れたら顎が太くなってしまいました。
涙袋のヒアルロン酸注入で、大きくなりすぎてしまった、変化がなかった、左右差が出た。