現状の美容外科業界は、クリニックが営利を追求するあまり、トラブルが続出しております。トラブルに巻き込まれないために「患者様が正しい知識を身につけ、ご自身の目で見極める」ことが大切です。
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【NG5選】効果ないアンチエイジングとは?40代・50代女性必見
40代・50代になると加齢による「たるみ」「シワ」「目の下のクマ」がどうしても気になるもの。そこで昨今人気を集めているのが、美容整形による若返り治療です。
若返り治療には多くの治療法がありますが、その中には効果が乏しいものや、かえって老けた印象を与えてしまう治療法も存在します。
そんな「やってはいけないアンチエイジング治療」と「その理由」について、詳しくお伝えしていきます。
公開日2025.12.22
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結論から申し上げますと、やってはいけない若返り治療は次の5つです。
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①糸リフト
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②PRP(再生医療)
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③目の下の脱脂
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④顔の脂肪吸引
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⑤ミニリフト
1.糸リフト|“一瞬だけ若返る”落とし穴
まず1つ目は「糸リフト」です。
「メスを使わずにリフトアップできる」「ダウンタイムが少ない」そんな理由から、近年とても人気の高い施術です。
ですが、私はこの糸リフトという治療法に、以前から強い疑問を感じています。

というのも、本来たるみを引き上げる治療では、引き上げたぶん皮膚に余りが出るはずです。ところが、糸リフトにはその余った皮膚を処理する工程がまったく含まれていないんです。

この点から、糸リフトという治療自体が、理論的に成り立っていないのではないかと私は考えています。

そして、糸リフトを繰り返した結果、トータルで70〜80万円もの高額な費用がかかってしまった。
それにもかかわらず、「結局、何も変わらなかった」という方が実はとても多いのです。
2.PRP再生医療|効果が乏しく、むしろトラブルの原因に
2つ目は「PRP(自己血小板)再生治療」です。
「自分の血液で細胞を若返らせる」という響きが魅力的ですが、美容外科領域ではほとんど効果が出ません。

また、一部では成長因子(FGF)を混ぜて効果を高めようとするケースもありますが、成長因子(FGF)が過剰に増殖することで、しこりや膨らみが残るトラブルが多く発生しております。

医薬品メーカー自体も「FGFを美容目的で使用することは推奨していない」と明言していますので、受けてはいけない美容治療の代表例とも言えます。
3.目の下の脱脂術|「クマ取り」の落とし穴
3つ目は「目の下の脂肪取り(脱脂術)」です。クマ取り治療として非常に人気の高い治療法ですが、実はシワやたるみが悪化することがあります。


特に、40代以降の患者様ですと、目の下のクマと合わせてたるみが出ているケースが多いです。脱脂では、皮膚の余りを処理しないため、中高年の方に行ってしまうと、返ってシワっぽく見えるリスクがあります。
また、目の下の脱脂の難点は、施術の精度を確保することが非常に難しいという点です。

施術中に腫れが出ている状態で、余分な脂肪だけをピタッと取り除くのは、どんな名医であっても非常に難易度が高いです。
そして万が一、脂肪を取りすぎてしまった場合には、目の下が不自然にくぼんでしまったり、骸骨のように痩せた印象になることもあります。
こうした理由から、目の下の脱脂は慎重に検討すべき施術のひとつと言えます。
4.顔の脂肪吸引|40代以降は「たるみ」が悪化する
4つ目は「顔の脂肪吸引」です。
顔の脂肪吸引自体は非常に良い治療なのですが、40代以降に行うと「たるみを悪化させる恐れ」があります。

40代以降の患者様で、お顔の脂肪吸引をご希望される方の多くは、「ブルドッグのように垂れてしまった頬のたるみを、脂肪吸引で解消したい」と考えていらっしゃいます。



しかし、頬の膨らみは“脂肪”ではなく“たるみ”で構成されているため、脂肪吸引だけで解消するのは難しく、根本的に改善するには切開を伴うリフトアップ治療が必要です。
5.ミニリフト|“中途半端な若返り”は効果ゼロ
最後に「ミニリフト」です。
ミニリフトとは、切開範囲を狭め、剥離を最小限にする手術です。

「フェイスリフトほど大掛かりじゃないし、手軽そう」と思う方が多いですが、剥離が最小限である分、十分な引き上げ効果を実感しにくいケースが多く、「中途半端なリフトアップ」で終わることもあります。

酷い場合だと、筋膜(SMAS)の処理を一切せず、ただ皮膚を切除して縫っただけの「切縫(せっぽう)」も存在しますが、この場合、効果はほとんどありません。
金額が安くても再手術が必要になるため、「やるならしっかりとしたフェイスリフトを選ぶ」ことが重要です。
なぜ「効果のない治療」が広がるのか
では、なぜこうした施術が世の中にあふれているのでしょうか。
理由はシンプルで、簡単にできて儲かるからです。



糸リフトや脱脂術は短期間で習得できるため、未経験の医師でも施術できます。
しかし、ハムラ法やフェイスリフトのような高度な外科手術は訓練が必要です。
その結果、簡単な治療ばかりが宣伝され、患者様が本来選ぶべき「根本的な治療」にたどり着けない構造が生まれています。
私はこの現状を変えるために、正しい情報を発信し続けたいと思っています。
まとめ
今回は、40〜50代の方に向けて「やってはいけない若返り治療5選」をお話ししました。
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糸リフト
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PRP再生治療
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目の下の脱脂術
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顔の脂肪吸引
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ミニリフト
どれも手軽に見えて、実はリスクが高く効果が乏しい治療です。
美容医療は、正しい知識を持って選択することで初めて美しく年齢を重ねられます。
本当に信頼できる医師と出会い、根本的な若返りを実現してください。
