やめたほうがいい?ハイフ(HIFU)の失敗例と後悔しないためのポイント
2022.12.07
美容皮膚科

医療用ハイフ(HIFU)は、レーザーやIPL・RFといった治療では届かない皮下組織やSMAS筋膜まで熱を与え、引き締めることで根本からお顔のリフトアップ効果が期待できる機器です。お肌の引き締めやコラーゲン生成にも効果を発揮します。
手軽にケアができるイメージのハイフにも、失敗に繋がってしまうリスクやエステハイフといった、ハイフという名前でも異なる機器もあります。
今回の記事では、医療用ハイフ治療を検討中の方や不安を感じている方が、安心して治療を受けていただけるよう、医療用ハイフ(HIFU)の特徴をはじめ、失敗例とその対処法、さらに水の森の医療用ハイフについてご紹介いたします。
Contents
医療用ハイフの失敗に関する患者様からのお悩み相談

今回は、ハイフの施術後にお肌の乾燥が悪化してしまったというお悩みですね。
医療用ハイフといえば、切開などの外科治療をせずリフトアップやお肌の引き締めに効果が期待できる治療です。
しかし、今回の患者様のようにお肌の乾燥以外にも医療用ハイフ治療にもさまざまなリスクや注意すべきポイントがあります。
この記事では、医療用ハイフの特徴と合わせて失敗例とその対処法、当院の医療用ハイフ治療(ウルトラフォーマ―MPT)についてご紹介いたします。
医療用ハイフ(HIFU)とは?
医療用ハイフ(HIFU)は、高密度焦点式超音波を指します。患者様ごとお悩みに合った皮膚の深さに超音波のエネルギーを照射し、その作用により、お肌の引き締めやリフトアップ、コラーゲン生成を促す機器です。

皮下組織やSMAS筋膜にまで熱を与え、IPL・RFなどの治療に比べてたるみやしわ、ほうれい線のお悩みに対してより効果が期待できます。
医療用ハイフ(HIFU)の効果
お顔全体のたるみ・目元のたるみ・ほうれい線・フェイスライン改善・小顔効果・シワ・肌質改善
医療用ハイフ(HIFU)の特徴
照射したエネルギーの熱でダメージを受けた筋膜が縮むことで、リフトアップを促します。
医療用ハイフでは、超音波を一点に集中照射して熱エネルギーを当てることで、筋膜層のコラーゲンを収縮させ、対象物の色に依存ぜずターゲットを熱破壊します。
医療用ハイフ(HIFU)の失敗例とそれぞれの対処法について

ここからは、医療用ハイフ(HIFU)の治療によって生じる失敗例とその対処法についていくつかご紹介いたします。
効果が無かった
せっかく高い費用を払って施術を受けたのに、ハイフの効果を感じられないというケースがあります。
本当に効果が無いという訳ではなく、施術後にハイフの副作用による影響が考えられます。医療用ハイフの副作用としては、むくみ・腫れ・痛みなどが生じる場合があります。
ですが、どれも一時的なもので長くても数週間で改善されていきますので、術後すぐに効果を感じなくても、一旦様子を見てみましょう。
術後、老け顔になってしまった
リフトアップやシワ・たるみ改善など、エイジングケアが期待できると思って施術を受けたのに、術後に老けた印象になってしまったという声も耳にします。
このような場合、患者様のお顔の状態に原因があるかもしれません。元々お顔の脂肪が少ない方は、老け顔になってしまう可能性が高いです。
というのも、脂肪を含めた皮下組織からさらに深い位置にある筋膜に、ハイフは作用していきます。脂肪の層が薄いと、より一層強く作用して顔がこけてしまい、術後の老け顔に繋がってしまうリスクがあります。
施術時、痛みを感じる
個人差はありますが、施術中に痛みを感じる方がいらっしゃいます。痛みの要因として、照射したレーザーがSMAS筋膜に吸収しきれない場合、骨に伝わってしまい痛みを感じることがあります。
また、お顔の皮下脂肪が少ない方も施術時に痛みが生じる可能性があります。
やけど・水ぶくれが出てしまった
皮膚の下の皮下組織は1人ひとり異なります。
照射焦点がずれてしまうことにより、まれにやけどや水ぶくれができてしまうこともあります。
肌が乾燥してしまった
熱を照射している以上、肌に一時的な乾燥をもたらす可能性があります。
特に、日ごろから日焼けをされている方は、乾燥がより一層進み、色素沈着を起こす可能性もあります。
医療用ハイフ(HIFU)の肌の乾燥(乾燥肌)悪化のリスク
肌の乾燥(乾燥肌)悪化の原因
先述の通り、ハイフの施術では皮下組織やSMAS筋膜へ熱を与えることで、リフトアップ効果などを促していきます。
そのため、お肌が乾燥していない方でも術後には一時的な乾燥を感じるケースや、元々の乾燥肌が悪化したと感じるケースもあります。
事前に気をつけておくこと
ハイフによるお肌の乾燥や乾燥肌の悪化を避けるために注意していただきたいことして、日焼けは避けるようにしてください。外出時などにはしっかり日焼け止めを塗るなどして対策をしましょう。
また、術後はもちろん日頃からお肌の保湿を欠かさずに行うことも大切です。
医療用ハイフ(HIFU)とエステハイフの違い

昨今では、ハイフ治療がかなりメジャーになり、手軽に施術を受けることができる環境になっています。
しかし、身の回りのハイフが全て医療用ハイフではありません。同じハイフでも「エステハイフ」という種類のものもあります。
なにが違うのか?リスクについても解説いたします。
医療用ハイフとエステハイフの違い
まず、医療用ハイフとエステハイフでは取り扱う機械が違います。
医療用ハイフは「焦点式」ハイフ、エステハイフは「蓄熱式」ハイフです。機械の構造なども異なるのですが、簡単な違いとしては出力される照射パワーです。
医療用ハイフは高出力で照射し、効果も実感しやすい一方、エステハイフは医療従事者以外でも操作ができるよう出力が弱く、効果もそれほど大きくないのです。
エステハイフのリスク
エステハイフは、医療用ハイフに比べると効果は劣りますが、施術金額が安い場合も多く、より手軽な治療として人気です。
しかし、近年ではエステハイフによるトラブル増加やリスクが懸念されています。
リスクの1つが、エステハイフはエステティシャンによる施術という点です。エステ自体が医療機関ではないため、万が一トラブルがあった際に、その場で医師が対応できません。
さらに、医療の知識が少ない施術者を行ってしまうと、重要な神経などを傷つけてしまう可能性もあります。
事前に気を付けておくべきこと
そのようなリスクを回避するためにも、安易に安い金額で選んで施術を受けるのではなく、安全性やクリニックの情報をしっかり確認したうえで選ぶようにしましょう。
また、ハイフは医療機器ですので、なるべく医療従事者が取り扱うクリニックで施術を受けることをおすすめします。
医療用ハイフ(HIFU)のダウンタイム
ハイフのダウンタイムについてご説明いたします。
ハイフのダウンタイムはほとんどありませんが、術後1週間は肌がダメージを受けているためとても敏感な状態です。 赤みやむくみが出たり、筋肉痛のような症状が長い場合だと1ヶ月ほど続くことがありますが、ほとんどの場合は数週間で治まります。
医療用ハイフ(HIFU)で失敗や後悔しないためのポイント

事前にリスクやダウンタイムを理解する
まずは、患者様ご自身もハイフについてしっかり理解されてから施術を受けるようにしましょう。
事前のカウンセリングで医師やスタッフの説明を聞き、ハイフ治療が良いのか?他の治療法が良いのか?など1度判断してもらうことが大切です。
ハイフ治療と聞くと、「やればリフトアップができて綺麗になれる」という固定概念が先行しがちですが、誰もが理想の仕上がりや効果を得られる訳ではありません。
また、リスクやダウンタイムもあるので、良いイメージだけが先行しないように注意しましょう。
ダウンタイムの過ごし方に気をつける
ハイフは術後、ダウンタイムの過ごし方も大切です。
熱照射によるお肌の乾燥が生じますので、術後は特に保湿や紫外線対策などが重要になります。また、施術前も予めお肌のベースを整えてから受けるようにしましょう。
不安なことや気になることがあれば、ドクターやスタッフに注意事項やアフターケアについても確認しましょう。
水の森美容クリニックの医療用ハイフ(ウルトラフォーマ―MPT)の特徴

当院のハイフ治療では、医療用ハイフ「ウルトラフォーマ―MPT」を採用しています。効果実感が高いとされる、ウルトラフォーマ―3の進化版として開発された機器です。
お肌に適したカートリッジ、照射位置、出力を調整して、安全に効果を十分発揮できるよう施術を行っております。
ウルトラフォーマ―MPTでは、ノーマルモードとMPTモードがあり、患者様のお肌の状態を確認したうえで、お悩みやニーズに沿った照射が可能です。

従来の点状照射だけでなく線状照射も可能ですので、施術時間の短縮や痛みの緩和、部位ごとの調節も対応することができます。
水の森美容クリニックでの医療用ハイフ(ウルトラフォーマ―MPT)の症例


【施術費用】1回 77,000円(税込)※全顔(584ショット)
【リスク・副作用】鈍痛・筋肉痛のような痛み・腫れ・赤み
水の森美容クリニック 美容皮膚科 ウルトラフォーマ―MPT
医療用ハイフ治療は男性の方にもおすすめです。
男性のハイフ治療については、こちらの記事でも解説しております。
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ハイフ(HIFU)についてよくある質問
Q. 医療用ハイフ(HIFU)とは、どのような機器ですか?
A. 医療用ハイフは、高密度焦点式超音波を指し、皮膚下の真皮層や皮下組織に超音波エネルギーを照射します。それにより、お肌の引き締めやリフトアップ、コラーゲン生成を促します。
Q. 医療用ハイフ(HIFU)のリスクはありますか?
A. 一時的なお肌の乾燥や乾燥肌の悪化リスクがあります。術前後問わず、紫外線対策・保湿を行うことで肌の乾燥リスクを軽減することができます。
Q. 医療用ハイフ(HIFU)とエステハイフの違いは何ですか?
A. 前提として、取り扱う機械が異なります。医療用ハイフは「焦点式」、エステハイフは「蓄熱式」です。代表的な違いとして、出力される照射パワーが医療用ハイフの方が高い点が挙げられます。
Q. エステハイフのリスクは何ですか?
A. エステハイフは、医療機関ではなくのでエステティシャンによる施術です。そのため、万が一の際にすぐに医師が対応できません。また、施術者の技術や知識が不足していたり、ハイフ機器自体の出力も弱い場合があります。
Q. 医療用ハイフのダウンタイムは?
A. 医療用ハイフのダウンタイムは、ほぼありません。ですが、術後1週間は肌が敏感な状態です。場合によっては、赤みやむくみ、筋肉痛のような症状が長い場合で1ヶ月ほど生じます。ほとんどの場合は、数週間で治まります。
2022.12.07
美容皮膚科
この記事の監修医情報

水の森美容クリニック
総院長 竹江渉
<経歴>
- ・平成10年 東京医科大学医学部卒業
- ・平成18年2月 水の森美容クリニック開院
<所属学会>
- ・日本美容外科学会正会員
- ・日本美容外科医師会正会員
- ・麻酔科標榜医
- ・BOTOX VISTA®認定医
- ・ジュビダームビスタ®認定医
顔のリフトアップのために先日美容皮膚科でハイフを受けました。
術後、確かに効果はあったのですが、肌の乾燥が気になるようになりました。
このままずっと乾燥肌になってしまうのでしょうか?冬など乾燥する季節になった際はかなり心配です。