ほうれい線のヒアルロン酸注入でよくある失敗とは?原因と対策を解説!
2023.03.02
2024.09.13
小顔・フェイスライン 口元周辺 エイジングケア 切らない施術
年齢を重ねるにつれて、顔に現れる“ほうれい線のシワ”
深く刻まれたほうれい線はメイクや日々のホームケアでの改善は難しく、見た目の年齢にも大きな影響を与えますので、多くの方が悩まれているのではないでしょうか?
HIFUやフェイスリフトなど、たるみやシワに効果のある治療法はいくつかありますが、ほうれい線に最も適している治療法はヒアルロン酸注入です。
➡︎当院では糸リフトはおすすめしておりません。
ヒアルロン酸注入はメスを使わず注射だけで行える治療なため、エステ感覚で通われる方も多く、非常に人気の高い治療です。
ヒアルロン酸は、「ただ単純に注射を打っているだけ」と思われてしまうことが多いですが、実はその奥は深く、目立っているシワの位置や原因によって注入の方法を変えなくてはなりません。
今回の記事では、ほうれい線のヒアルロン酸注入を検討中の方、ヒアルロン酸注入に対して不安を抱かれている方へ、施術の特徴や失敗例・もし失敗してしまった時の対処法をお伝えします。
ほうれい線のヒアルロン酸注入は以下の動画でも解説してます!
Contents
失敗に関する患者様からのお悩み相談
ヒアルロン酸はボトックスのように筋肉に作用する注射ではないため、表情筋が引きつり不自然になってしまうことはほとんどありません。
適切に注入されていれば、数日経過すると痛みも引きつれもなくなることがほとんどです。
ほうれい線ができる原因とは?
“頬のたるみ”によるほうれい線
ほうれい線の最大の原因は“頬のたるみ”です。
たるみの程度が大きいほど、ほうれい線の溝が深く目立ちます。
それでは、頬がたるんでしまうのは一体何故でしょうか?
原因は主に3つあります。
①靭帯のたるみ
靭帯というと「膝の靭帯を損傷」など、身体のイメージが強いのですが、実は顔にも靭帯は存在します。
そして顔の靭帯の特徴は「骨から皮膚に対して垂直に立つ柱」となっていることです。
柱である靭帯が骨の方向へ皮膚を引っ張り支えているため、皮膚はたるまずにいられるのですが、通常まっすぐ繋がっている靭帯は加齢と共に重力で下がってきて、皮膚がたるんでしまいます。
②コラーゲンの減少
若いうちは皮膚全体がコラーゲンによって隙間なく規則正しい配列で埋められていますが、加齢と共に結合部分に隙間が出来ると、配列に乱れが生じ、肌のハリが失われます。
肌のハリが失われると、内側から支える力が弱くなり、頬が落ちてきてほうれい線が深く見えてしまいます。
③骨量の変化
加齢により変化するのは表面的なものだけではありません。
実は、加齢とともに骨の密度が低下してくるため、骨が委縮したり凹みなどが生じてきます。
それに伴い、皮膚やその下にある皮下組織・筋肉などにも緩みが生じ、結果としてほうれい線が濃く現れます。
“頬の厚み”によるほうれい線
若い方でも「ほうれい線が気になる」と思われている方は、意外と多くいらっしゃいます。
このような場合は“頬の厚み”が原因であることが多いです。
頬の厚みが原因の場合も、ヒアルロン酸注入により改善することが可能です。
“笑うとできる”ほうれい線
「ほうれい線=シワ」という悪いイメージが定着していますが、本来ほうれい線は、シワではなく頬の境界線という意味でつけられた名称です。
そのため、子供でも笑うとほうれい線ができます。
しかし、先述のとおり、ほうれい線は“加齢によるたるみ”と共に確実に深く長くなってきます。
ある程度の年齢になると“境界線”というだけでは済まされない状態になってしまうため、「ほうれい線=シワ」として認知されているケースが多いです。
“折れ癖”によるほうれい線
笑うとできるほうれい線は年齢に関係なく自然なことなので問題ありませんが、この線が“折れ癖”となり、真顔の時でもほうれい線の跡が残ってしまう場合には注意が必要です。
“折れ癖”がついてしまう原因
乾燥や加齢によって古くなり硬くなってしまった皮膚が、口元の動きにより何度も折り畳まれているうちに折れ癖がシワとなって残ってしまいます。
折れ癖のつきやすさには個人差があり、若い時から癖がついてしまう方もいらっしゃいます。
また、折れ癖は放置するとどんどん深く刻まれてしまいますので、もし折れ癖がついてしまった場合は、早めに治療を行うことがおすすめです。
ほうれい線の治療に最適なのは「ヒアルロン酸注入」
先述のとおり、ほうれい線に最適な治療法はヒアルロン酸注入です。
患者様のシワの深さに合わせてデザインし、ほうれい線に適した硬さのヒアルロン酸を真皮深層に注射しボリューム形成を行います。
ほうれい線のヒアルロン酸注入はバレにくい
美容整形には2つの考え方があります。
1つは、二重整形や鼻整形など、コンプレックスを排除する治療。
もう1つは、ほうれい線のヒアルロン酸のように、抗老化を目的としたエイジングケアの治療です。
エイジングケアの治療は、ダウンタイムがほぼなく、ベースのお顔を変えずに若返りを図ることのできる治療ですので、比較的バレにくい治療だと言えます。
ほうれい線のヒアルロン酸注入の失敗例や原因・解決策
皮膚がボコボコし、ミミズ腫れのようになってしまった
ほうれい線のシワを埋めようという感覚で注入すると、「皮膚のボコボコ」や「ミミズ腫れ」といった、失敗の原因となってしまいます。
そのため、ヒアルロン酸注入はボリューム形成という概念で注入する必要があります。
真皮深層から全体的にボリュームを出すことにより、ほうれい線の溝を均一に埋める事が可能です。
すぐに元に戻ってしまった
「皮膚のボコボコ」や「ミミズ腫れ」といった失敗を避けるために、少量のみの注入を行うクリニックがあります。
(※ほうれい線の場合、片側0.5~1.0ccが平均的な注入量となります。)
また、同様の理由で、シワに馴染みやすい柔らかい製剤を使用するクリニックもありますが、柔らかい製剤はほうれい線の注入には適しません。
少量のみの注入や柔らかい製剤を使用した場合、効果が乏しかったり、持続期間が短くすぐに元に戻ってしまったりすることがありますので、使用している製剤や注入量は必ず確認するようにしましょう。
不自然に膨らみ過ぎてしまった
「ヒアルロン酸は吸収される」と思われている方が多いですが、ヒアルロン酸は吸収されるのではなく「馴染んでいく」という表現の方が正しいです。
1度目の注入はヒアルロン酸が馴染むことで「時間の経過とともに減ってしまった」と感じることがあると思いますが、2〜3回注入を繰り返すことで長期的な改善が期待できます。
しかし、そこで生じるのが、何度もヒアルロン酸を注入することで「施術後の状態に見慣れてしまう」という現象です。
自分自身では注入後の状態が「普通」になってしまい、もう十分改善されているのに物足りなく感じ始めてしまいます。
「更に良くしたい」という希望から、自分でも気付かないうちに、必要以上にヒアルロン酸を注入してしまい、結果的に不自然な仕上がりになってしまうということに繋がってしまいます。
このような失敗を防ぐために、客観的な視点から「不自然な状態になる可能性がある」ということを正しく伝えてくれる医師を選ぶことが非常に大切です。
口横のシワ(マリオネットライン)へのヒアルロン酸注入
ほうれい線が延長して繋がっている口横のシワ(マリオネットライン)までヒアルロン酸を注入してしまった場合、不自然に膨らんでいるような仕上がりとなってしまいます。
口横のシワには、シワのある部分にヒアルロン酸を入れる「ボリュームアップ」の概念ではなく、別の箇所にボリュームを持たせることによりシワを引き伸ばす「リフトアップ」の概念でシワを改善していくことが大切です。
ほうれい線のヒアルロン酸注入の修正について
ほうれい線に限らず、ヒアルロン酸注入で失敗してしまった場合は、ヒアルロン溶解注射(HIRAX)を注入することで、早くヒアルロン酸を溶かし、元の状態に戻すことが可能です。
※ヒアルロン酸の再注入をご希望される場合には、溶解から1週間ほどで行うことができます。
ほうれい線のヒアルロン酸注入を後悔しないためのポイント
ほうれい線が深くなってしまう前に早期治療を
先述のとおり、ヒアルロン酸は馴染んで蓄積されていくので、若い時からヒアルロン酸注入をしていた方は、年齢を重ねた時にも比較的ほうれい線が出にくい傾向にあります。
ほうれい線が深く刻まれてしまってからの治療は、改善するのに多くのヒアルロン酸が必要となるケースが多く、治療費用も高くなってしまいます。
また、改善すること自体が難しくなるケースもありますので、ほうれい線は早めに治療を行うことがおすすめです。
「ボリュームアップ」と「リフトアップ」の概念を理解している医師の元で施術を行う
ヒアルロン酸には「ボリュームアップ」と「リフトアップ」の2つの概念があります。
シワを埋めていくだけの単純な治療だと、ボコボコやミミズ腫れの原因となってしまうため、「ボリュームアップ」と「リフトアップ」の2つの概念をきちんと理解している医師の元で施術を行うことが大切です。
繰り返し注入を行いすぎない
必要以上に注入を繰り返してしまうと、不自然に膨らみすぎた仕上がりになってしまいます。
患者様本人は施術後の状態に見慣れてしまうことから、正確な判断が難しくなってしまうことが多いので、医師がきちんと状態を見極め正しい判断を行うことが大切です。
信頼のできるクリニック・医師を選ぶ
ヒアルロン酸注入に限ったことではありませんが、クリニック・医師選びは何よりも大切です。
プチ整形と呼ばれる施術ほど、取り扱いをしているクリニックも多く、技術不足な医師が担当するケースも高いと言えます。
手軽にできるヒアルロン酸だからこそ簡単に受けてしまう傾向にありますが、ご自身でも知識を付け、信頼のおけるクリニック・医師の元で施術を行うことをおすすめいたします。
水の森美容クリニックのヒアルロン酸注入の特徴
厚生労働省の認可を受けているアラガン社の製剤を使用
当院で使用している製剤は、厚生労働省の認可を受けているアラガン社のヒアルロン酸です。
アラガン社の製剤は、価格で見ると比較的高価格な印象がありますが、有害性や効果・製造から流通管理までが厳しくチェックされているため、非常に安心感の高い製剤となります。
アラガン社のヒアルロン酸の相場は、1本(1cc)あたり8〜10万円と言われております。
当院の価格は、1本(1cc)6万円となりますので、相場よりリーズナブルにアラガン社のヒアルロン酸をお求めいただくことが可能です。
また、当院では「硬さの異なる4つの製剤」を部位毎に使い分けることによって、より満足度の高い施術をご提供しております。
4年連続でアラガン ビューティアワードを受賞
当院はアラガン ビューティアワードを4年連続で受賞しております。
ヒアルロン酸製剤メーカーであるアラガン・ジャパン社より、美容治療の普及に貢献したクリニックに向け、全国でも限られたクリニックのみに贈られる賞です。
丁寧なカウンセリングと医師の技術力
水の森美容クリニックでは、医師が丁寧にカウンセリングを行い、お一人お一人のお悩みに応じた施術を行っております。
また、全ての医師が“患者様に対して誠実であること”を大切にしておりますので、必要以上の量の注入を勧めるようなことも一切ありません。
技術力の秘密は「無料モニター制度」
ヒアルロン酸注入などのプチ整形においても「無料モニター制度」を用いた技術訓練を行っております。
「無料モニター制度」とは、医師の技術研修にご協力をいただく代わりに、患者様には一切のご料金をいただかず「無料で美容施術をご提供する」という当院独自の研修制度です。
当院の医師は、技術を完璧にマスターするまでは、患者様からご料金をいただくことはありません。
何度も繰り返し厳しいトレーニングを積み、十分な技術が身について初めて「一人前の医師」として患者様を担当することができます。
そのため、当院ではどの医師が担当しても高品質な施術をご提供することが可能です。
ヒアルロン酸注射を検討されている方は、ぜひ一度ご相談くださいませ。
水の森美容クリニックのほうれい線 ヒアルロン酸注入の症例
ほうれい線のヒアルロン酸注射の料金・リスク・副作用
▹施術費用:¥61,600(税込)
▹リスク・副作用:内出血(1~2週間)
担当医師:総院長 竹江渉
今回の記事で取り上げているほうれい線のヒアルロン酸注入の施術について、詳しく知りたい方は下記のページをご覧くださいませ。
ほうれい線のヒアルロン酸注入の施術詳細はこちら
ほうれい線のヒアルロン酸注射についてよくある質問
Q. ほうれい線の原因には、どのようなものがありますか?
A. 靭帯のたるみ・コラーゲンの減少・骨量の変化などが、原因として挙げられます。
Q. ほうれい線のヒアルロン酸注射では、どのような失敗例がありますか?
A. 皮膚のボコボコやミミズ腫れ・施術後すぐに後戻り・不自然な膨らみ方などが挙げられます。
Q. ほうれい線のヒアルロン酸注射で、失敗してしまった場合はどうすれば良いですか?
A. 失敗してしまった場合は、ヒアルロン酸溶解注射(HIRAX)を注入することで、元の状態に戻すことができます。再注入をする場合は、溶解注射から1週間ほど空けてから行いましょう。
医師による無料のカウンセリング
診察は全て医師が丁寧に行い、必要な治療法のみをご提案いたします。
美容医療が初めての方でも、まずはお気軽にご相談へお越しください。
2023.03.02
2024.09.13
小顔・フェイスライン 口元周辺 エイジングケア 切らない施術
監修医情報
医師
水の森美容クリニック 総院長 竹江 渉
経歴
平成10年 東京医科大学医学部卒業
平成18年2月 水の森美容クリニック開院
所属学会
麻酔科標榜医
BOTOX VISTA®認定医
ジュビダームビスタ®認定医
ほうれい線が気になるため、昨日ヒアルロン酸を注入しました。
笑うと頬骨付近が少し痛み、肌も引きつる感じでうまく笑えません。
これは馴染めば改善されるものでしょうか?