豊胸術の歴史
豊胸術が施行され始めた当初は乳腺下法が主流でした。しかし、当時は技術不足やバッグの製品の未完成などの問題から、術後のカプセル拘縮や変形の頻度が多く、大胸筋の下に入れた方が大胸筋でカバーされるためごまかしがききやすいという発想から大胸筋法へとシフトしていきました。しかし、ここ数年では技術が確立しバッグの精度も向上したためカプセル拘縮や変形を起こすことは稀で再び乳腺下法が主流となってきました。大胸筋下法と乳腺下法を比べると、明らかに乳腺下法の方が自然で、術後の痛みも軽いため、現在では大胸筋下法はやや時代遅れとなってきている。
しかしAカップ以下の胸では大胸筋下法の方が適している場合も多いので患者様の体型や希望するバッグなどから適した方法を使い分けるのがよいと思われます。
カプセル拘縮はごく少数の方に起こる体質によるもので防ぎようがないと言われてもいますが、実際には体質というより、手術手技や術後の管理不足により起きている例がほとんどでしょう。
カプセル拘縮って何?
生体内に異物(豊胸バッグ)が挿入されると、人間の体はその異物を排除しようとする生体反応が働きます。その機構によってバッグの周囲に被膜が形成されます。被膜がバッグを圧縮するように硬く厚く出来上がってしまうと硬くなり、これをカプセル拘縮といいます。カプセル拘縮を起こさないように術後はマッサージ(バッグを動かす)にてバッグの周囲にスペースを作り厚い被膜ができないようにしなくてはいけません。従って、術後3ヶ月程度はマッサージが必要となります。
カプセル拘縮は一部の方に起こる体質的なもので、しょうがないとされております。 確かに体質的なものによるところはあるのですが、私個人の見解としては手術手枝的なものや アフターケアの不備によっておこっているケースがほとんどであると思います。
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厚い被膜が形成され、バッグ圧縮された状態で触ると硬い。 |
| バッグの周りには十分なスペースがあり、膜も薄く、バッグの動きも良好で触っても柔らかい。 |
カプセル拘縮を予防するためには・・
1.手術手枝
一番の原因は剥離不足にあります。
剥離をしたつもりでも薄利が非常に雑で、中で線維状の組織が残っていて剥離しきれない。 このようなケースがカプセル拘縮につながっていることが多いでしょう。 通常、剥離する際には鈍的な棒(剥離棒)をつかって剥がすのですが、見えないところを棒で 剥がすのでどうしても剥離不足が起こりがちです。 当院ではすべて医師の指で剥離するため剥離残しがないかをすべて確認し、均一なレイヤーで丁寧に剥離します。 (幸い、私は指が長いので棒を使わなくても広範囲に指が届きます。)
2.術後ドレーンを挿入
豊胸手術の際、バッグを入れるスペースをつくった部位に血液が溜まると、その血液が器質化してカプセル拘縮を引き起こす原因となる可能性があります。
ドレーンとはスペースに血が溜まらないように留置させておく管で中に血液が溜まり器質化するのを防ぎます。

3.術後のマッサージ通院
後述しますが現在では術後のマッサージが不要というテクスチャードバックを使用している病院が多数ですが、このタイプのバックを挿入したうえでも術後のマッサージを行ったほうが明らかに仕上がりがやわらかいといえます。術後3ヵ月間は医師の診察のもとにしっかりマッサージを受けましょう。そうすることによりカプセル拘縮の前兆があった際にも早期に対処することができます。
※ 手術が成功しても術後の管理体制が悪く、良い結果につながらなかったという例も少なくありません。
当院では上記3つを徹底することでカプセル拘縮の確率をほぼゼロに近い状態にしております。
※ 以上からお分かりのように豊胸術は丁寧な手術と術後管理が非常に大切なのです。丁寧な手術としっかりとした 術後管理を行ってくれる病院選びが重要です。
バッグの種類
A.スムースタイプ‥表面がつるつるしていて滑らか 術後マッサージが必要
B.テクスチャードタイプ‥表面がざらざらしていて表面積が大きいためカプセル拘縮を起こしにくい。また術後のマッサージも不要といわれてはいるが‥
当院で使用するのはテクスチャードタイプですが前述の通りテクスチャードタイプを使ったうえでも三ヶ月間はマッサージを施行いたします。
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